ニーズ( needs)
「必要」・「要求」と訳されることが多い言葉であるが、この訳だと本来のニュアンスが失われてしまい、モノを考える際にミスリードに繋がる可能性がある。
和英辞典で「必要」と調べるとまず出てくるのは、Necessityである。
この言葉とNeedsの違いは、ニュアンス的にNeedは“欲しいものが欠けている状態”であり、Necessityは“避けることができない状態”であることにある。例を挙げるのならば、「赤ちゃんにはとってミルクは生きていく上で必要なモノである」という場合には、Necessityを使い、「アルコール依存症の人にとってアルコールは生きていく上で必要なモノである」という場合はNeedを使う。
したがってニーズの定義は下記の通りになる。
「欠乏している状態」(「コトラーのマーケティング入門第4版」より)
人間が生活を営む上で感じる「満たされない状態」のこと。 「安全でおいしいものが食べたい」「通勤に便利な家に住みたい」「おしゃれな服が着たい」といった衣食住に関するものから、「環境に優しい生活をしたい」「優雅な老後の生活を送りたい」といった社会的、文化的な事柄も含む。(コトバンク http://kotobank.jp)