ブランディング

ブランドとは、“ここが他社商品とは違う”と明確に区別できる強いイメージとそれを表すロゴマークやブランド名などからできている。一方ブランディングとは、買い手に“他者商品との明確な違い”を強く印象付け自社のポジションを明確にする活動のことである。

マーケティングにおいて一番重要なことはポジショニング(ターゲット・セグメントにいる買い手の意識の中で、自社の商品が独自の地位を占めるようにすること)である。ブランディングは“ここが他社商品とは違う”と明確に区別できる強いイメージを買い手の心の中に形作ることで自社のポジションを明確にする。

ブランドは名称・商標・標語・メッセージ・デザイン・シンボル・イメージ・サウンドなどによって他のモノとは違うという一つの強い印象が書いての心の中で形作られたモノのことであるが、ブランディングという行為は、ブランドを作るという行為よりも少し広い概念である。ブランディングは買い手の心の中に明確な一つのイメージを作り上げるために企業が行う全ての活動を含むからである。

例えばスタバと言えば、“スタバらしさ”という一つのイメージを思い浮かべることができる。

スタバらしさはロゴや店舗イメージと言ったブランドを形成する要素以外にも笑顔や接客態度と言ったスタッフの行動も含まれている。

ブランディングはブランドイメージを作り上げるプロモーション活動だけではなく、従業員教育や企業の社会活動といった企業の行動全てを含む活動であると言える。

ブランドは、同じような商品を見分けるために製造元が取り付けていた商標やマーク、タグ、デザインなどの付属物に過ぎないが、その商品が優れていた結果広く使われるに従い、付属物が「商品が良質だ」「使い勝手が良い」等といった判断基準を消費者に連想させるような働きをするようになる。

そしてブランドは買い手の心の中で圧倒的な価値的優位を確立し、またその顧客の期待を常に裏切らないことを約束する製品や企業の象徴のことを指すだけでなく、企業のあり方や企業の行動全てを規定するモノでもある。

関連:マーケティング マーケティングミックス ブランド

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