ベネフィット(benefit)

ベネフィットはその製品が売れるかどうかを決定する重要な概念なのだが、日本人には馴染みのない言葉である。

この言葉は、一般書では“利益(りえき)”と訳され、経済学などの専門書では、プロフィット(利益:りえき)と区別するために“便益”と読んだ瞬間頭の中に?が飛びまくる言葉に訳されることが多い。ベネフィットのニュアンスに最も近い訳語は利益(りやく)だと考えるが、「ご利益がある」と限定的にしか使われておらず、日常語として使いづらい。とにかくピンとくる日常語に訳せない。

なので、例えば「この製品のベネフィットなんですか?」なんて訊いても、訊かれた方は困る訳で、 大抵の人は目が泳いだ状態で固まってしまう。そのためコンサルティングの現場では“メリット”という言葉代用することが多い。「この製品のメリットはなんですか?」と尋ねると皆さんスラスラと答えが出てくる。

ちなみに、メリット・ベネフィット・プロフィットをわかりやすく説明すると下記の通りになる。

メリット  :直接的なその製品の効果・良いところ

ベネフィット:その製品によって持たされる得になること

プロフィット:その製品によって持たされる金銭的利益

また、メリットとベネフィットの違いをわかりやすい例にすると

ダイエット食品にたとえるなら10kg痩せるというのがメリットで、その結果、今まで、這入らなかったジーンズが這入るようになる、というのがベネフィットとなる。

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