戦略
幕末に西洋式軍隊の導入とともに輸入された概念(※)で、ストラテジー(strategy)の訳である。
意味は、「長期的、全体的展望に立った闘争の準備・計画・運用の方法。(大辞林)」であり、「戦闘部隊が有利な条件で戦場にのぞめるように全体を構成する策略であり、戦闘における勝利を最大限に利用すること(「戦術と指揮」松村劭著)である。判りやすく言えば、どうしたら達成できるか見通しをたて、目標までの手順を考えることであると言えるだろう。
ちなみに戦術(戦場において戦闘に勝利する術である。:「戦術と指揮」松村劭著)とは区別されなければならない。
※西洋でも戦略という言葉が本格的に使われるようになったのはナポレオン戦争の時代(1799~1815:日本では江戸後期)からである。幕末から明治初期にかけてナポレオンの情報は日本に大きな影響を与えた。