資産(asset)

金銭や土地・建物・証券などの財産。

企業が所有し、その経営活動に用いる財産 (大辞林)

元々会計では、“会社に帰属し、貨幣を尺度とする評価が可能で、かつ将来的に会社の収益をもたらすことが期待される経済的価値”を意味する。

会計では「貨幣を尺度とする評価が可能」なものしか取り扱えないので、土地・建物・証券などの財産(※)などが資産として取り扱われるが、経営全般の判断としては、資産とは「将来的に収益をもたらすと期待される価値」であるので、ブランドやノウハウといった知的経営資産までも含む。

※本来、「生産活動のために消費されるモノ」を費用と言い、「将来的に収益をもたらすと期待できるモノ(将来の収益の源泉)」を資産という。例えるならば、使用し最終的には廃棄される事務机は費用であり、将来値上がりが期待できる社長室にあるアンティーク机は資産となる。ただし、会計には1年ルールというものがあり、費用は1年間で費やされたもののみとなる。したがって、1年以上の期間にわたり在庫されている部品や長年に渡り使用される設備や建物は資産として計上される。(ざっくりいうと、将来(2年目以降)の収益の源泉とみなされる)

ちなみに社会学では、資産(自分に投資して得たもの)として次の4つを挙げている。

1.土地・株などのいわゆる資産

お金、土地、財産など金銭的な利益を得るために使われる資産。

2.知識・情報

学歴、実務職業経験など収入に繋がるものだけでなく、教養、趣味のよさ、TPOにあった言葉遣いなど、社会地位の向上や他人との差別化につながる資産。

3.人脈・人間関係

いわゆる人脈。特定の集団や有益な人物とのつながり。

4.その人の魅力

美人・イケメンといった外見容姿から社交的、信頼に値するといったその人の内面的な魅力、評判・周りからの評価など、その人の魅力。

社会学で言う資産形成とはこの4つをぐるぐると回すことである。例えば、夜の蝶と言われる職業の人は、まず、自分の魅力を磨き、話題(知識。情報)を仕入れ、場合によっては人脈を作ることで金銭を得ている。そして得た金銭を自分磨きや話題の収集などに再投資しさらに魅力的な存在となることでナンバーワンに上り詰めていく。

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